古きかな 志”満ん草餅
かつて古き隅田川沿岸の土手には蓬が自生していました。元来、蓬はちょっとした土が堆積した場所には必ずと言っていいほど自然に繁殖し広範囲に分布していました。実際、お年寄りの方達等の話を伺うと、時期になると自生している蓬を摘んできて自家製の「草餅」を作っていたと聞いたことが有ります。
今は時代も変わり、自生している蓬もほとんど見受けられないです。また、仮に自生していたとしても環境汚染の影がありとても食用としての使用は出来ないと思います。
弊店で使用している蓬は、栽培環境の整った完全管理された安心して食用としての蓬だけを使用しています。110年以上の歴史を未だ忠実に守り続けている年間を通じて「生の蓬」だけを使用し続ける頑固なこだわり。生の蓬の色合いと香りはどんなに手間がかかろうとも、弊店をご利用いただけるお客様へ素朴な和菓子「草餅」をお召し上がり頂く事が使命と考えております。
志”満ん草餅 大正12年古地図